内村航平 満身創痍告白 両肩痛「ギリギリ」も「首から下は全部痛いようなものなんで」

 「体操・全日本選手権」(26日開幕、高崎アリーナ)

 2年ぶり11度目の優勝を狙う内村航平(30)=リンガーハット=が25日、公式会見に臨み、両肩痛を抱え、満身創痍の状態であることを明かした。

 1、2月の中国との合同合宿後から左肩痛を発症。その後、左肩をかばう中での調整で、右肩にも痛みが出たという。「肩の痛みを引きずりながらのこの大会。最低限の準備はしてきた。何とか試合ができるかなという状態」と、説明した。

 6種目のうち、床以外の5種目は難度を落とした構成で臨む。「ギリギリの状態」と話しながらも、内村の表情に焦りはない。「まあ首から下は全部痛いようなものなので」。今大会と5月のNHK杯までの成績で、個人総合枠での世界選手権(10月・ドイツ、シュツットガルト)の代表3人が決まるが、「自分の演技ができれば、結果はついてくるはず」と、うなずいた。

 これまで王者としての絶対的な自信を支えてきた練習は不足している。それでも、内村は言う。「今までは練習で自信を持ってやれていた。それを自分では“確かな自信”と名付けていたんですけど、ここまでくるとなかなか思うように体も動かないし、練習も以前のようには積めない。経験に頼るしかない。今までは“確かな自信”だったけど、“不確かな自信”でやることもすごく大事なんだと思う」-。

 支えになるものは、まだある。「これまで人ができてない経験、自分にしかできていない経験をたくさんしてきた。それをここで今、活用したい」。窮地を救う術は、自分の中にある。

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