伊藤美誠、打倒中国ならず…若手ホープに完敗で3回戦敗退
「卓球・世界選手権」(24日、ブダペスト)
女子シングルス3回戦で、世界ランク7位の伊藤美誠(18)=スターツ=は、中国の若手ホープである孫穎莎(18)に1-4で敗れた。0-3で迎えた第4ゲームは粘って15-13で奪い一矢報いたものの、世界選手権の大舞台で中国の牙城を崩すことはできなかった。
孫は現在世界ランク29位ながら、中国では将来のエース候補という超難敵だった。伊藤は過去1勝1敗だったが、直近の18年ドイツ・オープンで敗れており、「すごくパワーのある選手。ガンガン打ってくるタイプ。すごくチキータもうまい」と警戒していた。
伊藤は昨年12勝8敗と中国勢に勝ち越した。特に11月のスウェーデン・オープンでは丁寧、劉詩ブン、朱雨玲のビッグ3を連破し、「大魔王」の異名をつけられ、打倒中国の最右翼として名乗りを上げた。
今大会は早くも3回戦で中国選手とぶつかる厳しい組み合わせとなったが、「楽しみ。同い年だし勝って自信をつけたい。結局中国選手に勝たないとメダルは獲れないので、それが早く来ただけ」と話していた伊藤。今回は勝つことができなかったが、来年の東京五輪に向けてさらなる進化を期す。