多田修平は10秒22「まだ満足できる走りじゃない」完全復活誓う社会人初レース

 「出雲陸上」(21日、島根県立浜山公園陸上競技場)

 招待選手による男子100メートル決勝が行われ、17年ロンドン世界選手権代表の多田修平(22)=住友電工=は10秒22(追い風3・4メートルの参考記録)で2位に入った。優勝は10秒21の白石黄良々(きらら・22)=セレスポ=だった。

 関学大を卒業し、4月から新社会人となった多田。新たなユニホームに袖を通し、心機一転臨んだレースだ。その着心地については「似合ってないとは言われていないので、似合っているのかなと、個人的には思っています」と笑顔で答えたが、結果は2着。「『社会人1発目、やったろか』と思っていたけど、結果逆の方向に行ってしまった」と苦笑した。晴れやかなスタートを決めることはできなかった。

 本来はスタート直後の加速やピッチを生かした軽やかな走りが武器だったが、昨季は空回るレースが続いた。現在は、飛躍を遂げた一昨年に近い走りを求めながらも、進化を目指している。「今はまだ力を使って走っている感じがある。僕の理想の走りは力を使わずに推進力を出していく走りだと思う。まずはスタートからしっかり加速して、後半軽やかな走りができたら」と課題を挙げた。

 3月中旬に左ももを肉離れし、3、4週間は全力で走ることができなかったという。不安の残る中でのレースだったが、その間に重点的に行った筋力強化の成果も実感はしている。「やっぱりまだ満足できている走りじゃない。悔しい結果。でもいい感じでは来ているので、ここからさらにキレを上げていきたい」と多田。再出発の1年。2020年東京五輪を見据え、完全復活を誓った。

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