大橋悠依、五輪午前決勝へシミュレーション日課 寝られない最悪も想定

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、五輪の詳細な競技日程を発表した。競泳女子で17年世界選手権200メートル個人メドレー銀メダリストの大橋悠依(23)=イトマン東進=は都内で行われたJOCネクストシンボルアスリートの認定式に出席。競泳は以前から競技日程が発表されていたが、あらためて午前決勝への思いを語った。柔道で世界選手権2連覇中の阿部一二三(21)=日体大=も、詳細日程発表の区切りに決意を新たにした。

 2020年夏、センターポールに日の丸が昇る。女子のエース大橋は、そのイメージを膨らませ続けている。競泳はすでに午前決勝が決まっていたこともあり「常日頃考えています」と大橋。「今は想像しかできない」と言うが、シミュレーションは日課だ。

 この日も東京五輪をイメージし、早朝6時から練習を開始。「かなり体が動かなくて。体調悪いんじゃないかって思うような感覚だった」と苦笑する。午前中の決勝で100%の力を発揮することはもちろん重要だが、大橋のシミュレーションでは、そんなに単純でもないようだ。

 体が動く午後の予選は、例年以上にハイレベルな戦いになることが予想される。「前夜の予選をどういうふうに泳いでいくかもかなり大事になる」と指摘。「興奮して思いっきり(全力で)行くと、次の日の朝に引きずる。どう冷静に、でもしっかり予選を通る泳ぎをしていくか」と、早くも戦術を練っている。

 また「次の日の朝に決勝があるという状況で、夜寝られるかと言われると、分からない」と“最悪”も想定。世界の頂点に立つために、どんな状況でも受け入れ、乗り越えられるように。その準備は怠らないつもりだ。

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