ＮＨＫは４日、今秋開催されるラグビーＷ杯日本大会のナビゲーターとして、元日本代表ＦＢ五郎丸歩（３３）＝ヤマハ発動機＝が就任したことを発表した。

　都内で就任会見を行った五郎丸は「現役をしながらナビゲーター。ハードな役割ですが、ラグビーの魅力、スポーツの魅力を日本の皆さんにお伝えすることを非常に楽しみにしております」と抱負を述べた。

　会見ではバックに絶叫する五郎丸のポスターが貼られた。撮影時を振り返り「叫べと言われたから全力で叫んだんですが、『顔が険しくて誰だか分からない、叫ぶふりをしてくれ』と言われて…」と裏話を暴露。そして「僕はあんまり叫ばないので、かなりレアカットだと思います」と明かした。

　ナビゲーターの役割はラグビー関連番組に出演するほか、ＮＨＫ「ＳＰＯＲＴ　ＳＴＯＲＹ」サイトへの記事連載、全国で開催するラグビー教室「ラグビーパーク」の講師役など、多岐にわたる。

　「ラグビーは全身をぶつけ合う激しいスポーツですが、国を背負うと責任が大きくなる、その中で仲間のため、日本のためにプレーする選手を視聴者の方に伝えられれば」とＷ杯経験者、そして現役選手ならではの視点で伝える思い。その一方で、ラグビー教室に向けては「国内で見たことはあるけど、やったことのない人が多いと思います。楽しく厳しく、そんなクリニックを繰り広げていきたいと思います」と普及への思いを訴えた。

　４年前は南アフリカ撃破に貢献し、“五郎丸ポーズ”で一躍、時の人となった。日本大会に向けて「前回キャプテンをしたリーチ・マイケルが今回もキャプテンで戦う。勝ち方、戦い方、過ごし方、準備の仕方を熟知している。彼をサポートする堀江、山田、田中といった多くの選手が２０１５年を戦っている。それが強みかなと思います」と元代表チームメートに期待。「前回われわれが行けなかったベスト８に立ってほしい」と悲願成就を託す。