羽生結弦が最終調整で試行錯誤 12回連続でループジャンプを確認も

公式練習を終えて天井を見つめる羽生結弦=さいたまスーパーアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、さいたまスーパーアリーナ)

 23日の男子フリーを前に公式練習が行われ、SP3位、首位と12・53点差から史上最大の逆転を狙う五輪2大会連続金メダリストの羽生結弦(24)=ANA=が登場。SP首位で連覇を目指すネーサン・チェン(19)=米国、SP6位からの巻き返しを期す宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=らが最終調整を行った。

 羽生はフリー曲「Origin」を掛けた練習では、冒頭の4回転ループは踏み切りで足を滑らせ、回転が抜ける形で転倒。続く前日のSPで2回転となった4回転サルコーは鮮やかに決めた。後半の4回転トーループ、4回転トーループからのトリプルアクセルは着氷が乱れる形に。曲掛け練習が終わると、後半の肝となる3回転ループ、4回転トーループ、4回転トーループからトリプルアクセルへの流れを入念に確認。最後のトリプルアクセルが2回転半となり、悔しさで天を仰ぐ場面もあったが、最後は完遂してみせた。

 その後は冒頭の4回転ループの調整に入り、回転が抜ける場面が目立ったが、一時は12回連続でループに挑んだ。一度4サルコーを挟み、さらに3連続でループを敢行。何度も何度も試行錯誤を繰り返し、最後は踏ん張る形で意地で着氷させた。

 前日のSP直後、悔しさを噛みしめながら「この気持ちを明日で使い切ってしまわないように、明後日のフリーにぶつけられるようにしたい」と話していた羽生。フツフツと煮える思いを胸に秘めたまま、フリーへと向かう。

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