錦織圭が逆転負け 世界67位22歳の堅守崩せず「決めきれなかった」

 「BNPパリバ・オープン」(12日、インディアンウェルズ)

 男子シングルス3回戦で第6シードの錦織圭(29)=日清食品=は世界67位のフベルト・フルカチュ(ポーランド)に6-4、4-6、3-6で逆転負けした。女子シングルス4回戦で2連覇を狙った第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=も第23シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)に3-6、1-6で屈した。第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)も敗れ、WTAツアーによると大坂は大会後も世界ランキング1位を維持する見通し。大坂、錦織はともに次戦が19日開幕のマイアミ・オープンの予定。

 錦織の真骨頂である競り合いでの強さが、22歳のフルカチュの堅い守備に打ち消された。前戦のドバイ選手権に続き、世界ランキング67位の若手に連敗し「(身長196センチと)体格が大きい割に守備もできる。その守備にやられて決めきれなかった」と肩を落とした。

 球足が遅いというこのコートでは錦織のサーブや速いショットがリーチもある相手に対応されてしまう。第1セットで見せた隙のない攻めは続かず、第2セットからはじわじわと相手にペースを握られ、逆転を許した。

 錦織の左ふくらはぎには前の試合ではなかったテープが巻かれていたが「大丈夫です」と話し、大きな影響はなさそうだ。次戦は球足が速いコートというマイアミ・オープン。3年前に準優勝した得意の舞台で、この悔しさを晴らしたい。

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