高安が2連勝!御嶽海との1分52秒大相撲制す「精神的に落ち着いていた」

 「大相撲春場所・2日目」(11日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱白鵬が、東日本大震災から8年となった日に34歳の誕生日を迎え、平幕遠藤を押し出して2連勝とした。大関とりのかかる関脇貴景勝は、平幕錦木を押し出し2連勝。横綱鶴竜は平幕魁聖を寄り切って初日を出した。大関陣は豪栄道、高安がともに2連勝としたが、栃ノ心は妙義龍に押し出され、土がついた。2場所連続優勝に挑む関脇玉鷲は、大栄翔に押し倒されて、初黒星を喫した。

 初優勝を狙う大関高安が1分52秒1の大相撲の末、小結御嶽海を突破し初日から2連勝。左を差され半身になる苦しい形になったが耐えた。圧力をかけ、徐々に胸を合わせる我慢の攻め。根負けした相手が差し手を抜き勝負に出たところを逃さず出て押し出した。

 「精神的に落ち着いていた。まずはじっくり取って胸を合わせてという感じ」と納得顔。直近5回の対戦は3勝2敗と競り合い、前日は横綱鶴竜を破った難敵を攻略した。

 兄弟子の元横綱稀勢の里(現荒磯親方)が引退し責任、使命感は増した。自身を横綱に引っ張り上げるため、場所前稽古は100番を超える番数に胸を出してくれた。賜杯こそ親方へ最高の恩返しとなる。「あしたも集中して頑張るだけ」。平成最後の場所、平成生まれ最初の関取に流れが出てきた。

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