山の神2人がMGC 初代・今井「一歩でも前進」、三代目・神野は重圧「半端なかった」

ゴールに向かって走る堀尾謙介(手前)、今井正人(左)、藤川拓也=東京都庁(撮影・中田匡峻)
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 「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前)

 男子で、箱根駅伝山登りの5区で活躍し“山の神”と称された2選手、初代の今井正人(トヨタ自動車九州)と、神野大地(セルソース)がそろってMGC(マラソングランドチャンピオンシップ、9月15日、東京)出場権を獲得した。

 今井は日本人2位(全体6位)の2時間10分31秒でフィニッシュし、順位とタイムによる条件を満たした。「前で勝負できないと切り替えて走った。寒かったのが、自分の気持ちを持たせるのに良かった。最後の最後まで何が起こるか分からないという気持ちが結果につながった」と粘りの走りが結果につながった。

 マラソン選手としては、五輪・世界陸上の出場がない。15年の世界陸上北京大会は出場権を得ながらも、髄膜炎のため欠場した。順風満帆とはいえない道のりを「結果的には後退していることもあったけれども、半歩でも一歩でも前進できている。(今回は)前を見るきっかけになった」とした。ただ、優勝したレゲセ(エチオピア)のタイムは2時間4分48秒で5分以上離された。「優勝した現実的に受け止めています。喜べる結果ではない」と語った。

 神野は日本選手4位ながら、2時間11分5秒でワイルドカード枠でMGC出場権を得た。タイムを確認しながらゴールし、小さくガッツポーズをつくった。

 「15キロ付近から(集団から)離れて、今日もダメかと一瞬思ったが、最後まで諦めない気持ちで、切り替えることができた。MGCが獲得できてうれしい」と振り返った。神野も思うような結果が出ず苦しんできたが、「自分自身が自分自身のことを信じなくなったら終わりだと思って、ずっとやってきた。プレシャーは半端なかった。自分自身で結果を出すことができたので、もっと結果に執着できる」と前を向いた。

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