新田祐大 銀メダル 狙ってまくって金へ肉薄!惜っし~0.04秒差

 「自転車・トラック種目世界選手権」(2月28日、プルシュクフ)

 男子ケイリンで新田祐大(33)=日本競輪選手会=が銀メダルに輝いた。前回大会では河端朋之(日本競輪選手会)が2位で日本勢25年ぶりのメダルを獲得しており、2大会連続の快挙となった。脇本雄太(日本競輪選手会)は6人による決勝に進めず、7~12位決定戦で8位。河端は準々決勝で敗退した。日本発祥のケイリンは2000年シドニー大会から五輪種目。来年の東京五輪では、日本勢過去最高の3位を上回る好成績が期待される。

 必死のまくりは車輪半分ほど及ばなかった。プロ・アマオープン化となった93年以降では日本勢初の金メダルまで0秒04足らず。熱戦を演じた新田は「早い段階でスピードが上がるレースになった場合、様子を見るより一人分でも前につけることが重要と思っていた。そこはできた」と胸を張った。狙い通りのレース運びで世界一に肉薄。悔しさをのぞかせつつも、自身初の世界選手権メダルに笑顔がはじけた。

 昨年は1回戦、敗者復活戦とも敗れ、2位に入った河端の快挙を見詰めるだけだった。「自分も(表彰台に)絶対立ちたいという気持ちでここまできた」。国際自転車連合ランキングで河端が1位、17年12月に日本勢14年ぶりのW杯優勝を遂げた脇本が2位、新田は10位につける。今年1月中旬のW杯で3位に入り、自信を深めて乗り込んだ今大会。見事に序列を打ち破り、新たな歴史を刻んだ。

 2200人以上のプロ選手がしのぎを削る競輪で9人に限られるS級S班。年間MVPを2度受賞し、18年もオールスターファン投票1位に輝いたトップ中のトップだが、東京五輪までは金メダルの夢を追い、ケイリンに軸足を置いて活動する。国・地域の五輪出場枠は最大「2」。国内の代表争いもこれでさらに激しさを増す。

 新田にとって過去の五輪出場は12年ロンドン大会のチームスプリント8位の一度だけ。自国開催五輪への思いは誰にも負けない。「(今大会の)悔しさを忘れず、苦しい時にメダルは何色を目指しているのかを思い出したい」。東京で輝くために。もっともっと脚を磨き上げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス