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馬さかの“馬場稽古”あるぞ 大相撲、競走馬の異色コラボ実現!園田競馬場内に土俵

 大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向け田子ノ浦部屋が26日、今春から新拠点とする兵庫県尼崎市の園田競馬場内で稽古始動した。競馬場内に相撲の宿舎が構えられるのはもちろん全国初。師匠の田子ノ浦親方(42)=元幕内隆の鶴=は若い衆をコース上で走らせて鍛える考えで“田子ノ浦カップ”レース開催をぶち上げた。稽古初日は元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)をひと目見ようと開門と同時に300人以上がパドックでなく第4投票所内に作られた土俵に殺到した。荒磯親方はまわし姿で指導、大関高安(28)も熱血稽古で競馬ファンの熱視線に応えた。

 競馬場内に構えられた稽古場からはサラブレッドが走る姿が目に入ってくる。前代未聞の力士と競走馬のコラボ。稽古初日を大成功で終えた“プロデューサー”田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は満足げに、さらなるビッグプランをぶち上げた。

 「1周1キロ、走ればいいトレーニングになる。(競馬場関係者からも)ぜひやってくれと言われている」

 三段目以下の若い衆の下半身を強化するため、本物のコース上を1周走らせて競わせる考え。レース開催日ではない土、日曜日に“田子ノ浦カップ”開催を予告した。

 馬場はえぐれて砂浜のように相当、走りづらい状態であることも関係者から聞いた。「生ぬるい稽古していた時にやる。下半身の強化になる。(騎手が使う)ムチはやばいだろうね」とノリノリだ。

 ともに勝負の世界。大阪での新たな拠点を探していた同親方が親交の深い名ジョッキー・小牧太から紹介され、園田競馬場を宿舎に選んだ。現在、閉鎖中の第4投票所1階に土俵を作成。投票機、払い戻し機などはそのままで布やビニールがかけられているだけ。「相当高いものらしい。稽古で当たって壊したら誰が弁償するんだろう」と親方は本気で心配した。2階が宿舎で元喫茶店をちゃんこ場として使用。力士と若い騎手らとの交流も今後は予定されており、異種目から吸収する機会になる。

 関西の相撲人気は高く、この日は開門10時と同時に見物客が殺到し稽古場の周りは300人以上の人だかり。「見えへんやないか」「座れ」など怒号が飛び交い、騒然とした。目当てはもちろん、荒磯親方。春場所では最後となる貴重なまげとまわし姿に写真がバンバン撮られた。

 午前11時過ぎまで続いた朝稽古を終えた荒磯親方は「洗礼を受けた」と関西の熱気に面食らいながら、「なかなか相撲に触れる機会もないし興味を持ってもらえたら」とファン拡大に期待した。自身も競馬好きで環境は大歓迎。「敷地が広いからいろんな運動ができそう」と、若い衆をさまざまなトレーニングで鍛えるつもりだ。

 大関高安は「たくさんの人に見てもらいやりがいがある。(ともに)勝負ごとだし勉強になる。少しでも生かせるように」とプラス面を強調。毎回、本命◎に押されながらあと一歩で逃し続けた賜杯。「早く優勝したい」と、悲願の初優勝へ“馬力”アップととらえた。

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