阿部一二三がまさか…海外では自身初の初戦敗退 柔道グランドスラム・パリ大会

男子66キロ級で初戦敗退し、肩を落とす阿部一二三(共同)
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 「柔道・グランドスラム・パリ大会」(9日、パリ)

 男子66キロ級が行われ、世界選手権2連覇中の阿部一二三(21)=日体大=が初戦の2回戦で、18年世界ジュニア王者のマヌエル・ロンバルド(イタリア)に合わせ技一本で敗れた。阿部が初戦で敗れるのは海外大会では初。国内を合わせても、シニア転向後では自身初の屈辱となった。

 阿部は試合開始2分、立ち技から崩れて寝技に移行しかけた際、相手の肩車で転がされて「技あり」を取られた。さらに2分40秒頃、またも肩車で投げられて「技あり」。合わせ技一本が宣告され、肩を落とした。

 今年初の試合出場だった阿部は出発前、「今年こそ負けなしでいきたい。新しい自分を見せられたらいい」と話していたが、まさかの黒星スタートとなった。

 東京五輪に向けて代表争いをリードしているが、昨年11月のGS大阪では決勝で丸山城志郎(ミキハウス)に苦杯。今回の負けで代表争いがやや混とんとしてきた。今夏の世界選手権(東京)代表選考会を兼ねる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)では、再び日本のライバルと対戦する。

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