紀平梨花「やばい」優勝候補筆頭大ピンチ!?転倒で左手薬指を負傷

 欧州以外の国・地域が参加し、7日(日本時間8日)に開幕するフィギュアスケート四大陸選手権の公式練習が5日(同6日)、米アナハイムで行われ、昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルを制した紀平梨花(16)=関大KFSC、昨年女王で全日本選手権覇者の坂本花織(18)=シスメックス=らが調整した。紀平は転倒した際に左手薬指を負傷。痛みと腫れがあり「結構やばいと思う」と打ち明けた。

 トリプルアクセルもバンバン着氷。好調そのまま本番へ向かう。そんな雰囲気漂う、この日2度目の練習の終盤。紀平はめったに転ばない3回転ルッツで転倒した。とっさに手をついた際、氷にあいた穴に左手の薬指が引っかかり「グニャグニャ」となったという。笑顔で「多分突き指だと思う」と話したが、痛みと腫れがあり「結構ヤバイと思う。まだ分からない」。不安が見え隠れもした。

 指先なら演技に大きな影響はないようにも思えるが、ジャンプは全力で踏ん張る高強度の運動。両手は握るのが通常だ。親指と人さし指のみ曲げる“OK”の形や中指まで曲げ薬指と小指のみ伸ばす形、はたまた全ての指を伸ばしたまま行う形など、より力の入れやすい形を残る練習で探るしかない。

 また指先まで気の通った繊細な表現は必須。演技中はわずかな痛みも感じさせない“根性”も求められる。「絶対に間違わない、一番良い方法を選んで何とかしたい」と紀平。治療に最善を尽くす。

 昨年12月の全日本選手権ではエッジの調整に苦戦。その後新調した靴も状態が合わず、米国入り後の4日の練習に左足だけスケート靴を変更して臨んだ。“デビュー2日目”にして感覚はまずまずだっただけに「世界選手権で自信になるような演技を」という思いはもちろんあるが「今から(痛みが)急激に引いてくればいいけど、どうなるかは分からない」とも。優勝候補筆頭の16歳に暗雲が垂れ込めた。

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