小林陵侑、知名度急上昇で「葛西監督にやっと並べたかな」葛西は発奮「腹立ってきた」

欧州遠征から帰国し、ジャンプ週間総合優勝のトロフィーを掲げる小林陵侑
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 ノルディックスキー・ジャンプ男子で史上3人目のジャンプ週間4戦全勝優勝(グランドスラム)を達成した小林陵侑(22)=土屋ホーム=が22日、欧州遠征を終えて帰国した。羽田空港で多くの報道陣や関係者、一般客に出迎えられ、「今までの人生で一番(出迎えが)多いので今とても緊張しています。帰ってきた瞬間、たくさんの方に出迎えてもらってすごくうれしかった」と声を弾ませた。

 小林陵は今季、史上3人目のグランドスラム、W杯史上最多タイ6連勝など大活躍で知名度も急上昇中だ。海外遠征中は他国の選手や地元ファンから声を掛けられる機会が増えたといい、「だいたいどこを歩いていても『チャンピオンか』『小林はどこだ』と。日本チームで歩いていても『コバヤシ、コバヤシ』と言われて(自分が知られたことを)実感している」。昨季グランドスラムを達成したカミル・ストッフ(ポーランド)、バンクーバー五輪2冠のシモン・アマン(スイス)からも「リスペクトしている」と声を掛けられたといい、「それが一番(喜びが)大きかった。『センキュー』って応えました」と笑った。

 日本代表では所属の監督でもある葛西紀明(46)=土屋ホーム=が長く“日本の顔”としてけん引してきた。新エースとして期待が懸かる22歳は「やっぱり今でも(海外で)葛西監督は『カサイ、カサイ』と言われているので、やっと並べたかなという感じですかね」と、あらためてレジェンドの偉大さをかみしめた。

 一方、その葛西は今季不振が続いているが、小林陵の活躍について「最初はうれしかったけど、最近だんだん腹が立ってきて『このやろー』とか思って(笑)」と、まな弟子に刺激を受けている様子。「監督としてはすごくうれしいし毎回抱き合って喜んでいるけど、選手としてはすごく悔しいですね」と発奮していた。

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