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デニス・テンさん殺害事件 検察が被告2人に禁固20年を求刑

 フィギュアスケート男子・ソチ五輪銅メダリストで、“カザフスタンの英雄”と呼ばれたデニス・テンさん(享年25)が昨年7月に刺殺された事件で、検察は16日、殺人の罪で起訴された被告2人に対して懲役20年を求刑した。ロシアメディアの「R-Sport」が報じた。

 今月上旬にアルマトイで行われた初公判では2人は無罪を主張している。検察の説明によると、テンさんはアルマトイ市内で自身の車のミラーの盗難現場に遭遇。止めようとしたが、2人ともみ合いになった。被告の1人がズボンからベルトを外し、テンさんの顔面を殴打、もう1人がバッグからナイフを取り出し、テンさんの右太ももを2度刺した。当時の報道によれば「3リットル」の血液を失うほど、出血がひどく重篤な状態に陥り、その後、死亡が確認された。被告2人は「鏡を盗んだと認めているが、殺人については何も考えていなかった」と、主張しているという。

 また、同件について意図的に通報を怠った疑いで起訴された女性については妊娠7カ月であることが酌量され、懲役4年が求刑された。

 デニス・テンさんは朝鮮系カザフスタン人のフィギュアスケーター。14年ソチ五輪ではSP9位からフリーで圧巻の演技を見せ、羽生結弦、パトリック・チャンに次ぐ銅メダルを獲得。カザフスタンにフィギュアスケートで初めてメダルをもたらした英雄だった。

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