ライスボウル、関学大が大差敗退 鳥内監督、開催意義を問題視「次元違いすぎる」

 厳しい表情で戦況を見つめる関学大の鳥内秀晃監督
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 「アメリカンフットボール・ライスボウル、富士通52-17関学大」(3日、東京ドーム)

 大差での敗戦で、学生代表は10連敗となった。関学大陣営からは学生対社会人で行われる現行の大会方式に疑問を呈する声が上がった。

 鳥内秀晃監督は「次元が違いすぎる。テレビで見ている人に、フットボールの面白さって何やねん!となってしまう」と訴えた。

 社会人はレベルの高い学生を毎年獲得し、さらに外国人選手の補強もできる。一方で学生は毎年新しいチームを編成していかなければならない。「一生懸命やってこの結果。しゃあないわ」と話した。

 この日は関学大で6人が負傷退場した。小野宏ディレクターは「安全面で問題がある。NFLのキャンプにいるような選手と日本の高校を出たばかりの選手がやるのだから」と体格差から生じる故障のリスクも問題に挙げて「考え直す時期にきている」と強調した。

 日本協会の国吉誠会長は「正月の風物詩として定着している」と大会自体は存続させる前提ながら、「レギュレーションを協会として考えないといけない」と何らかの改善策を講じる意向を示した。

 ライスボウルは1948年に学生オールスターの東西対抗戦として第1回大会が行われ、83年度から学生代表対社会人代表の日本一決定戦として1月3日に行われてきた。当初は拮抗(きっこう)していたが、04年度以降は学生の15戦1勝14敗。立命館大が08年度に勝って以来、学生代表は10年連続敗戦。近年の格差から、大会開催意義を問う声も多く上がっている。

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