リオ五輪金の登坂絵莉が準決勝敗退…東京五輪出場に暗雲
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「レスリング・全日本選手権」(22日、駒沢体育館)
女子50キロ級準決勝で16年リオデジャネイロ五輪女子48キロ級金メダルの登坂絵莉(25)=東新住建=が入江ゆき(自衛隊)に敗れた。
登坂は終了間際に2得点を奪い4-4としたが、ビッグポイント(得点価値の高さ)によって入江が勝利した。登坂は最終得点を取ったことで勝利したと思い込んだようで「正直、自分も頭が真っ白。4-4になった時ごっちゃになって…悔いがあります」と唇をかんだ。
常に先行を許した展開を振り返り「スイッチが入るのが遅い」とうつむいた。セコンドについた吉田沙保里(至学館大職)からも早めにポイントを取るようにアドバイスを受けていたというが、「切羽詰まらないと(積極的に)いけないのが自分の弱さ」と反省ばかりが口を突いた。
リオ五輪後は度重なる負傷の影響もあり、主要大会での優勝がない。来年6月の全日本選抜選手権で優勝を逃せば、東京五輪の代表選考を兼ねる世界選手権(来年9月、カザフスタン)に出場できない。リオ五輪女王の東京行きに暗雲が垂れ込めた。