伊調馨17年ぶり日本人に敗戦…川井梨紗子に敗れて“対日本勢70連勝”でストップ

初戦で伊調馨(右)に勝利した川井梨紗子=駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(撮影・棚橋慶太)
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 「レスリング・全日本選手権」(22日、駒沢体育館)

 女子57キロ級の1次リーグB組初戦で、五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=と、リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=が4年ぶりに対戦し、川井梨が2-1で勝利した。伊調が日本選手に敗れるのは2001年全日本女子選手権での吉田沙保里戦以来17年ぶりで、対日本人では70連勝でストップした。

 初戦からいきなり実現した日本史上初の「五輪金メダリスト対決」は川井梨に軍配が上がった。序盤から手の内を探り合うように組み合って膠着(こうちゃく)状態が続くと、伊調にパッシブ(消極的な選手への摘発)が2度与えられ、川井梨に1点が入った。さらに、またも伊調のパッシブで川井梨が加点し2-0。試合終了前には、川井梨の方に2度目のパッシブが入り2-1で6分間が終わった。

 互いに再戦を見越して手の内を隠すような展開だった。前日、第1シードの坂上嘉津季(ALSOK)が膝のけがで欠場することが決まり、エントリー人数が8人から7人に減ったため、世界連盟の規定で、2組に分かれての1次リーグ戦が行われることになった。各組上位2人が決勝トーナメントに進むため、伊調と川井梨が順当に勝ち上がれば、23日に行われる決勝で再び激突する可能性がある。

 伊調と川井梨の最後の対戦は14年12月の全日本選手権で、過去3戦は伊調が全勝していた。川井梨は、伊調や吉田沙保里が休養していたリオ五輪以降、世界選手権で2連覇するなど、第一人者として日本女子をけん引する存在となっていた。

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