レスリング伊調馨、川井梨紗子の“新旧女王対決”2度の可能性…試合方式変更で

 「レスリング・全日本選手権」(21日、東京・駒沢体育館)

 22日から行われる女子57キロ級で、五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=と、リオデジャネイロ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=が今大会中に2度対戦する可能性が急浮上した。

 思わぬ形で“新旧女王対決”が今大会中に2度行われる可能性が出てきた。この日組み合わせ抽選が行われたが、第1シードの坂上嘉津季(ALSOK)が膝の負傷で欠場することが決まったため、同階級のエントリー人数は8人から7人に変更。世界連盟(UWW)の規定により、6人以上7人以下の階級は2組に分かれての1次リーグが行われることになっており、各組上位2人が決勝トーナメントを行う方式に急きょ変更された。

 抽選の結果、伊調と川井梨は同じB組となり、1次リーグの初戦でいきなり激突することが決定。さらに、両者が決勝トーナメントに進めば、23日に行われる決勝でもぶつかる組み合わせとなった。今大会最注目の階級を襲ったまさかのドタバタ劇に、大会関係者は「想定外」と慌てた様子だった。

 伊調は、16年8月のリオ五輪以来の復帰戦となった10月の全日本女子オープン選手権で3試合に勝って優勝し、今大会の出場権を得た。ただ、約2年間のブランクがあるためシード権はなかった。

 一方、川井梨は、今年の世界選手権は五輪非実施の59キロ級で優勝したものの、同62キロ級銀メダルの妹・友香子(21)=至学館大=と姉妹での東京五輪出場を目指すため、今回は五輪階級の57キロ級にエントリー。伊調に対しては最後に対戦した14年全日本選手権まで過去3戦全敗だが、「五輪を目指しているのは私も同じ。負けるわけにはいかない」と話している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス