3年ぶり全日本出場の伊調馨、不安要素は「試合勘」所属監督「練習ではいいが…」

 20~23日に東京・駒沢体育館で、レスリングの19年世界選手権代表選考会を兼ねた全日本選手権が開催される。女子57キロ級で3年ぶりに出場する五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=について、19日に都内で取材に応じた所属の大橋正教監督は「練習ではさすがにいい練習をしている。技のキレ味もいい」と期待しつつ、「状態は試合で判断するしかない。(練習での状態を)試合でどこまで出せるか。試合勘が心配」と2年間のブランクを勝負のカギに挙げた。

 伊調は16年8月のリオデジャネイロ五輪後は実戦マットから離れており、本格的に練習を再開したのは今春から。10月には2年ぶりの復帰戦で優勝したものの、格下相手に簡単にポイントを取られる場面も見られた。

 大橋監督は「練習の感覚通りに試合で出せなかったのは『2年間のブランク(が要因)かな』と本人も言っていた」と明かし、「練習を見てる限りでは10月も(調子は)良かったが、いざマットに上がると構えが高かったり…。いい練習をしていたが、それをどう試合で出せるか」と実戦で本領を発揮する難しさを強調した。

 東京五輪の代表選考がスタートする大一番を前に、11月には久々に代表合宿にも参加。ライバルである世界女王の川井梨紗子(24)=ジャパンビバレッジ=とも手を合わせた。大橋氏は「いいスパーリングをしていた。手の内をお互い警戒してる中なので良かった」と本番での好勝負を期待した。

 57キロ級は、21日に組み合わせ抽選が行われ、22日に1回戦から準決勝まで、23日に決勝が行われる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス