紀平梨花、ザギトワ超えのフリー160点台も視野「完璧な演技をすれば…」

花束を手にメダルを見せる紀平梨花=成田空港(撮影・出月俊成)
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 カナダ・バンクーバーで行われたフィギュアスケート・GPファイナルで初出場初優勝を成し遂げた紀平梨花(16)=関大KFSC=が11日、成田空港に帰国した。今大会はSPで世界最高の82・51点をマーク。フリーの150・61点と合わせて合計は自己ベストの233・12点をたたき出した。フリーではミスもあった中での得点で、現在の世界最高、アリーナ・ザギトワ(ロシア)の158・50点超え、さらに160点台の大台も視野に入れた。

 成田空港では無数のフラッシュを浴び、「すごくファイナルの優勝ということがすごく大きなことだったんだなと改めて思います」としみじみと語っていた。今後は21日競技開幕の全日本選手権(大阪・門真市、東和薬品RACTABドーム)が目標となる。

 現在のフリー自己ベストが今年11月のNHK杯で出した154・72点。得点についての質問に紀平は「フライングシットスピンもレベルを落としていて…(GPファイナルではSPでレベル2、フリーでレベル3)。トリプルアクセルも加点をもらえたら、頑張ったら10点もらえると思うので、本当に完璧な演技をすれば160点というところも見えてくると思うんですけど」と言及。「それが本当に難しいことなので、もっと気を引き締めていかないと、その壁は遠いんじゃないかという気がします。やっぱり完璧な演技をどの試合も目指して、結果がついてくるのがいいと思います」と気を引き締めた。

 GPファイナル冒頭で実際に飛んだジャンプと、予定していたジャンプを比較すると、GPファイナルは単独3回転アクセルのダウングレード判定で1・65点、続いて3回転アクセル-2回転トーループを成功させ11・36点で合計13・01点だった。ここが3回転アクセル-3回転トーループの当初の予定通りなら基礎点だけで12・20点。単独の3回転アクセルが基礎点だけで8・00点と、これだけで20・20点となり、これに出来栄え点(GOE)の加点が加わる。

 GPファイナルでは3回転ルッツからの連続ジャンプ(トーループ)を冒頭のミスを取り戻すため2回転から3回転に上げている。予定通りの構成なら、ここは2回転になるため基礎点は2・90点下がる。以上をまとめると冒頭2本のジャンプを成功させた時点で約4・3点の上積みが可能。ここにGOEや、フライングシットスピンの取りこぼし分、演技構成点、他の要素の出来栄え等、条件を積み重ねていけば160点は不可能ではない。

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