関学大劇的勝利で甲子園ボウルへ! 16日に大学日本一かけ早大と激突

 第4Q、残り2秒から関学大の安藤が逆転のFGを決める
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 「アメリカンフットボール・全日本大学選手権西日本代表決定戦、関学大20-19立命大」(2日、万博記念競技場)

 決勝の第73回甲子園ボウル(16日、甲子園球場)の出場をかけた東西の代表決定戦が行われ、西日本は関西リーグ覇者の関学大が、同2位の立命大を劇的な“逆転サヨナラFG”で20-19と退け、3年連続52回目の甲子園ボウル出場を決めた。東日本は早大(関東)が東北大(東北)に55-14で勝ち、2年ぶり5度目の出場。両校の顔合わせは、関学大が31-14で勝った第71回大会以来2度目。

 2人の審判が、両手を真っすぐに突き上げた。FG成功を告げると同時に、試合終了を告げる笛。関学大の選手が、ベンチが、観客席が、一斉に声にならない声を上げ、競技場に歓喜の雄たけびがこだました。

 前半を3-13で折り返すと、第3Q序盤にリードを13点まで広げられる。それでも「絶対に逆転する。勝つという気持ちだった」と主将のQB光藤航哉(4年)。「この2週間、(TD)2本差から逆転できるようにと練習してきた」と明かす。11月18日の関西リーグ最終戦では立命大に31-7と圧勝したが、それに慢心することなく、逆境を想定して大一番に臨んでいた。

 第3Qに光藤が24ヤードのTDパスを決めて反撃を開始。9点差で迎えた第4Q8分過ぎ、ゴール前1ヤードからRB中村行佑(4年)がエンドゾーンに飛び込み2点差に迫った。

 そして、残り2分を切って始まった最後の攻撃。この日3本のインターセプトを喫したQB奥野耕世(2年)が24ヤード、28ヤードと立て続けにミドルパスを決めて前進。最後はK安藤亘祐(3年)が右足で24ヤード先のゴールポストを射抜き、“大逆転サヨナラFG”で甲子園切符をつかみ取った。

 今春に日大選手の悪質タックル問題に巻き込まれた。「あの問題があったから、自分たちのやりたいフットボールを再確認できた」と光藤は話す。正々堂々、最後までやり切る-。関学大のプレーを貫き、西日本の頂点に立った。「甲子園ボウルでも勝って、それを証明したい」。真っすぐな視線で、2年ぶり日本一を見据えた。

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