ファイナル欠場の羽生結弦、加療1カ月で全日本出場も厳しく

羽生結弦
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 日本スケート連盟は29日、フィギュアスケートのGPシリーズ・ロシア杯で右足首のじん帯を損傷した羽生結弦(23)=ANA=が、出場権を得ていたGPファイナル(12月6日・カナダ、バンクーバー)を欠場すると発表した。診察の結果、17日の受傷から3週間の安静固定、その後リハビリに約1カ月要すると診断された。12月21日に開幕する来年3月に埼玉で行われる自国開催の世界選手権最終選考会となる全日本選手権(大阪)の出場も難しい状況となった。

 代表に入るためには出場は必須とされている一方で、「過去世界選手権3位以内に入賞した実績のある選手については怪我などやむを得ない理由で全日本に出場できなかった場合、選考基準に照らし、世界選手権での状態を見通しつつ選考する」という条項も明記されている。

 羽生は16年はインフルエンザ、17年は右足首の怪我で欠場したが、16年はGPファイナル優勝、17年は世界ランクや、シーズンベストで選考基準を満たしており、同条項が適用され世界大会の代表に選出されている。今季も現段階で世界最高得点をマークしている。伊東秀仁フィギュア委員長は「その段階になってから、選考基準に沿って判断する」と、話している。

 羽生はロシア杯フリーの公式練習中、4回転ループを跳んだ際に右足首を負傷。その後、フリーに強行出場し、優勝を飾ったが、全治3週間と診断されたことを明かし、ファイナル、全日本の2大会について、出場は「厳しい」との見方を示していた。ロシア杯後は日本に帰国し、精密検査を受けていた。

 羽生は今年2月の平昌五輪でソチ五輪に続いて男子66年ぶりの連覇を達成。今季もGP初戦となったフィンランド大会で、新採点法で世界最高得点となる297・12点をマーク。万全ならGPファイナルでも優勝候補の本命と見られていた。

 GPファイナルはGPシリーズの成績上位6人が出場。平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=、世界王者のネーサン・チェン(19)=米国=らが進出を決めている。

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