吉田沙保里の東京五輪タイムリミットは来年5月…西口強化本部長「出てきてほしい」

 レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里(36)=至学館大職=が2020年東京五輪に挑戦する場合、来年5月がタイムリミットになることが明らかになった。日本協会の西口茂樹強化本部長が19日、都内で行われた女子代表合宿で取材に応じ、19年世界選手権の代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権(来年6月)の予選会を5月に初実施する方針を明かした上で、「(予選会に)エントリーすれば(五輪の)可能性はある。(吉田に)出てきてほしい。期待しています」と話した。

 来年の世界選手権でメダルを獲得した選手は翌年の東京五輪代表に内定するため、来年代表になれなければ五輪への道は絶望的となる。そのため、従来は今年12月の全日本選手権(20日がエントリー期限)がリミットとみられていたが、仮に出場しなかった場合でも、来年5月の予選会で出場権を獲得し、6月の全日本選抜で優勝、さらに7月の代表決定プレーオフで全日本王者に勝利すれば、代表の道は開けることが明らかになった。

 吉田は16年リオ五輪後に選手兼任コーチに就任し、実戦から遠ざかっているが、10月の代表合宿ではスパーリングで汗を流す姿も見せていた。また、五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)も10月の全日本女子オープンで実戦復帰し、12月の全日本選手権に向けて始動しているだけに、「吉田や伊調レベルの選手は準備しないと(試合に)出てこられない。きちんと予選会に出てきてほしい」と西口強化本部長。復帰の場として、時期的にも大会レベル的にも来年5月は最適だと説いた。

 吉田の階級である53キロ級では、現役世界女王の奥野春菜(19)、向田真優(21)=ともに至学館大=らがしのぎを削っているが、西口氏は「もう1回吉田沙保里の強い姿を見せてほしいし、それに若手が挑戦することが、世界最強の日本女子としてはいいんじゃないか」と期待を込めた。

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