羽生結弦【採点詳細】右足首痛影響か、後半苦戦も気迫で演じ切る 序盤4回転2本は高得点

優勝した羽生結弦(中)と3位の友野一希(右)
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 「フィギュアスケート・ロシア杯」(17日、モスクワ)

 SP首位の羽生結弦(23)=ANA=が転倒があったものの167・89点、SPとの合計278・42点でフィンランド大会に続くGPシリーズ連勝を果たし、日本男子初の10勝目を達成。上位6選手が出場できるグランプリファイナルの出場も決めた。公式練習で右足首を痛めており、採点からは余力のある前半で美しいジャンプを決め加点を重ねた一方で、後半のジャンプで苦しんだことがうかがえる。以下、採点詳細の分析。

 冒頭の4回転サルコーは出来栄え点(GOE)で「3・60点」、続く4回転トーループは「4・34点」の加点を得て、それぞれ13・30点、13・84点と得点を伸ばした。

 ジャンプだけを見ると、3回転ループは成功(GOEは「+1・33点」)したものの、3回転フリップはエッジがクリアでないという判定がつきGOEは「+0・53点」だった。

 苦しみ始めたのは後半に入ってからだった。4回転トーループ-1回転オイラー-3回転サルコーは、繋ぎの部分にあたるオイラーがダウングレードと判定され、GOEは「-3・26点」と減点され、基礎点との合計は11・92点。得意の3回転アクセルは転倒し、軽度の回転不足と合わせて、3・60点と得点を伸ばせなかった。最後のジャンプも単独の1回転アクセルとなり1・01点と大きく得点を落とした。

 しかし、それもすべて右足首の負傷があった上でのこと。すべての要素を気迫で乗り切り、かつ3種類のスピンはすべて最高のレベル4を獲得。美しく技術の高いスケーティングをあらためて披露した。

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