2015年世界選手権の50キロ競歩で3位に入り、五輪を含めて日本競歩界初メダルを獲得した谷井孝行(35)=自衛隊=が28日、本年度限りで現役を退くことを表明した。山形県で行われた全日本50キロ競歩高畠大会で4位となった後に意向を語った谷井は「最後の1周はちょっと涙が出てしまった」と唇を震わせた。
五輪は04年アテネから4大会連続出場。16年リオデジャネイロ大会で自衛隊の後輩の荒井広宙が銅メダルを取り「肩の荷が下りた。これで後ろの世代に任せていけるんじゃないかという思いがこみ上げてきた」という。来年2月の日本選手権20キロ競歩を最後の大会とする予定。