池江璃花子、世界女王との合同トレに出発「全て自分のものにしたい」

 競泳女子アジア大会6冠の池江璃花子(18)=ルネサンス=が15日、リオ五輪100メートルバタフライ女王のサラ・ショーストロム(25)=スウェーデン=と合同で行うトルコ合宿への出発前に羽田空港で取材に応じ、「水泳人生に一度あるかないか(のチャンス)。すごい奇跡だなと思っているので、すべてを自分のものにしたい」と意欲を燃やした。

 東京五輪で金メダルを狙う池江は今夏、本命種目である100メートルバタフライで56秒08の日本新記録を樹立。今年に入ってから0・8秒も自己ベストを更新し、五輪の表彰台も射程に捉えた。

 それでも背中が見えないような高みに君臨するのが、55秒48の世界記録を持つショーストロムだ。池江は「1番尊敬している選手」と憧れを口にすると同時に、「金メダルを獲るには絶対に勝たないといけない相手」と最大のライバルとして闘志を燃やす。

 千載一遇の女王との合同合宿で、最も気になるのは強さの秘けつだ。写真アプリの「インスタグラム」でチェックしているショーストロムのアカウントには、池江自身がやったことのない陸上トレーニングに取り組む光景が投稿されていたという。

 「コミュニケーションを取りながら、世界のトップ選手がどういう風にトレーニングしているか学んできたい」。水泳の練習も同様で、「練習ではどれくらいのスピードで泳いで、それで試合ではどれくらいのタイムが出るのか」と普段見ることのできない女王の競技生活に興味津々。「とにかくいろいろ目で見て吸収していければ」。約2週間の修行期間、目を“サラ”のようにして進化へのヒントを得る。

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