八角理事長、貴親方と「直接面会」希望していたと明かす 千賀ノ浦親方説得も実らず

 会見で険しい表情を見せる八角理事長(撮影・出月俊成)
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 日本相撲協会が1日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、貴乃花部屋の所属力士らの千賀ノ浦部屋への移籍を承認した。また、同日付で貴乃花親方(元横綱)の退職届を受理したと報告した。八角理事長(元横綱北勝海)は、直接、貴乃花親方と会って一門加入の必須化などを説明することを希望していたが、各方面からの説得も実現できなかったと説明した。

 八角理事長は「私達、協会本部は貴乃花親方と直接面会して話をしたいと思いました。一門への所属の件についても直接会って説明したいと思いました」と考えていたと振り返った。貴乃花親方は、協会内に5つある一門に所属しなければ部屋を存続させられないという要請を受けたと主張していたが、その点の誤解を解こうとしたと考えられる。

 八角理事長は、力士らの移籍先となる千賀ノ浦親方にその旨を要請したというが、「千賀ノ浦親方は貴乃花親方に直接会って、1時間半ぐらいかけて説得してくれましたが、貴乃花親方からは断られました」とした。貴乃花親方の代理人弁護士や、同親方の知人を通じても要請したというが、実現しなかった。

 「直接会って話ができなかったことを残念に思います」とした理事長。最後まで貴乃花親方との意思疎通はスムーズにいかなかったようだ。

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