大坂10連勝で凱旋V王手 今大会の験担ぎは「コンビニオニギリ」

 「女子テニス・東レ・パンパシフィック・オープン」(22日、アリーナ立川立飛)

 全米オープンで初優勝した第3シードの大坂なおみ(20)=日清食品=が、シングルス準決勝で世界ランキング37位のカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2、6-3で下し、2016年大会以来2年ぶりに決勝進出を決めた。全米オープンからここまで破竹の10連勝。23日の決勝では1995年大会覇者の伊達公子以来23年ぶりの優勝、日本人女子初の年間ツアー3勝を懸けて元世界1位で現8位の第4シード、カロリナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。

 最後の1本を決めた大坂は、小さく左拳を握った。準決勝にして「初めて緊張して臨んだ」というが、その影響を全く感じさせない緩急自在のテニスを披露し、周囲の期待通り決勝に駒を進めた。

 第1セットの第5ゲームでラリーを制し、流れを引き寄せた大坂が初ブレークに成功する。第7ゲームは相手のダブルフォルトが続きブレークし、第2セットに入っても第2ゲームで3本のサービスエースを奪うなど、好調を維持。第5ゲームと第9ゲームをブレークして勝利した。「反省点が見当たらない」と言い切った全米女王の盤石ぶりに、果敢に攻め続けたイタリア美女・ジョルジも思わず顔をしかめた。

 勝利の源は、やはり米だ。全米オープン中は毎朝ベーグルを食べて験を担いできたというが、今大会は「コンビニのオニギリ」と大坂。具は「サーモンとウメ」。理由は「好きだから」と単純だ。

 試合後には、子供記者から質問を受け「どこの新聞社の方?」と通訳に質問。さらに他の記者の携帯電話についたキーホルダーが気になり「質問させて。何のキャラクターがついているんですか?何のアニメ?」と“逆質問”するなど、屈託のない笑顔で何度も会見場を笑いに包んだ。

 決勝では抜群のスタイルを誇る186センチの9頭身美女、カロリナ・プリスコバと相対する。過去の対戦成績は1勝1敗。「今日じゃない…。昨日…じゃない。明日の試合、頑張ります!」と日本語で意気込み。東京の地で、新たな歴史の扉を開ける。

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