1年ぶり復帰の宇良、6勝1敗で有終「ケガなく終われて安心」

取組を終えてほっとした表情の宇良=両国国技館(撮影・西岡正)
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 「大相撲秋場所・13日目」(21日、両国国技館)

 昨年の秋場所で右膝を負傷し、6場所連続休場から復帰した元幕内の人気業師、三段目の宇良(26)=木瀬=が、太一山(千賀ノ浦)を押し出しで破って、6勝1敗で復帰場所を終えた。

 一瞬引いてしまう場面があり「押し負けるんじゃないか」と冷や汗をかいたが、最後は前に出て押し出した。今場所は2番相撲で黒星を喫したが、そこからは5連勝で有終。膝の状態、体の動きなどはまだ確認段階だが、「ケガなく終われて安心しましたね。とりあえず、しっかり最後まで相撲が取れたことに喜びがある」と胸をなで下ろした。

 奇手・居反りの使い手、アクロバット力士として関学大から角界入り。速さと土俵際の粘りなどが光り、スピード出世した。昨年名古屋場所では最高位東前頭4枚目まで番付を上げたが、翌秋場所2日目に右膝靱帯(じんたい)を断裂し3日目から途中休場。その後、手術を受け5場所連続で全休した。

 今場所は三段目の東91枚目まで番付を落としたが、来場所は大きく番付を上げる。「もう1回ちゃんと相撲を取れるかまだまだ不安はある。今場所はよかったが来場所は分からない」と話しつつも、相手のレベルも上がるだけに「自分もレベルアップしたい。徐々に動きを上げていきたい」。人気力士が、地道に完全復活を目指す。

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