【朝原宣治の目】「攻めのバトン」ができればまだまだ記録は縮められる

 「アジア大会・陸上」(30日、ジャカルタ)

 陸上男子400メートルリレー決勝で、日本(山県亮太、多田修平、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥)は38秒16で快勝し、1998年バンコク大会以来20年ぶり5度目の金メダルを獲得した。2位にインドネシア、3位に中国が入った。

  ◇  ◇

 圧勝でしたね。走る前から選手たちが自信を持っているのがいい。もともとバトンミスがなければ勝てるという状況で、アジア記録が出るかどうかでしたから悔しさもあるでしょうが、こうして誰が入っても勝つという経験を積み重ねていくことが大事。何より、「オリンピックで金メダルが目標」と言えることがすごいことです。

 僕らも先輩たちの功績を踏み台にしてきましたが、彼らも僕らを…。一番いい流れできていると思います。メンバーに入れば世界でメダルが取れる、というステータスや憧れになってきているのが素晴らしいですね。

 山県選手ほど1走が向いている選手はいません。彼を見ていると、今大会で選手団の主将を引き受けて本当に良かったと思います。これまでは若手という感じでしたが、今回は選手を率いる代表という貫録がありました。

 アンカーのケンブリッジ選手の爆発的な加速も素晴らしかったです。彼もうまく加速ゾーンに入ればいいのですが、紙一重。それがパターン化できれば山県選手のように安定した走りができるのでしょうが、まだつかみきれていないですね。

 多田選手は前半の加速はいいのですが、今日も後半に楊選手(台湾)に少し詰められていました。最後までトップスピードでいければ、3走の桐生選手もバトンを受けるときに全力で出られたかもしれません。新しいメンバーが入って試行錯誤しながらですが、「攻めのバトン」ができればまだまだ記録は縮められます。(08年北京五輪男子400メートルリレー銅メダリスト、「NOBY T&F CLUB」主宰)

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