宮川側が主張する暴行問題の時系列 代表合宿中に強化本部長らから聴き取り

 体操女子、リオ五輪代表の宮川紗江(18)が29日、都内で会見し、速見佑斗コーチが自身への暴力で、日本体操協会から無期限の登録抹消処分を受けたことについて、処分が重過ぎると異議を訴えた。宮川側が主張する問題の経緯を時系列でまとめた。

【7月15日】女子代表合宿中に、宮川が塚原千恵子・女子強化本部長と、塚原光男協会副会長から聴き取りを受ける。その内容について宮川側は強い疑問を投げかけている。

【7月19日】宮川の担当弁護士に、速見コーチから、協会がパワハラについて調査を始めているようだとの連絡が入る。

【7月20日】塚原千恵子・女子強化本部長付のスタッフから、速見コーチと練習できなくなることを理由に、塚原本部長が女子チームの監督を務める朝日生命体操クラブへの加入を勧められたと明かした。21日にも勧められたという。

【7月23日】協会から速見コーチに7月30日に事情聴取を行うと連絡が入る。なお、弁護士の同席は協会側が拒否したという。

【7月30日】協会側による速見コーチへの事情聴取が行われる。

【8月6日】宮川の父親が、保護者の立場から面談を体操協会にメールで申し入れる。宮川によると、その後、協会から連絡はなかったという。

【8月14日】速見コーチへの無期限の登録抹消と、ナショナルトレーニングセンターでの活動禁止処分が届く。

【8月20日】処分を不服として、東京地裁に仮処分の申立を行う。

【8月29日】午後4時から宮川が会見。同日夜に体操協会が速見コーチへの処分について会見。処分はパワハラ行為にではなく、暴力行為に対して科したと表明した。

【8月31日】仮処分申請について、速見コーチ側と、体操協会側を含めた双方の言い分を聞くための審尋が行われる予定。

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