バスケ男子 買春の4選手 1年間の公式試合出場権を剥奪 臨時理事会で正式決定

記者会見で頭を下げる日本バスケットボール協会・三屋裕子会長(左から2人目))=撮影・金田祐二
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 アジア大会のバスケットボール男子日本代表4選手が買春行為で代表認定を取り消された問題で、日本バスケットボール協会は29日、東京都内で臨時理事会を開催。4選手に対し、いずれも1年間の公式試合の出場権剥奪の処分を下した。

 会見した三屋裕子会長は「4名の選手が起こした不祥事に関しまして、改めてお詫び申し上げます」と謝罪。そして、「このような4選手の行為は各所属チームならび選手、および、関係者の名誉と信用を毀損し、スポーツ界の信用を損なうものといって過言でなく、厳しい処分が必要と考えた」と断罪した。

 4選手はBリーグ、天皇杯など、全ての公式試合に出場できないが、処分を相当する理由について、同協会は①違法な買春行為であること②本大会開催期間中の所為であること③公式ウエア着用時の所為であること、などを挙げた。

 処分されたのはBリーグに所属する永吉佑也(27)=京都=、橋本拓哉(23)=大阪=、今村佳太(22)=新潟=、佐藤卓磨(23)=滋賀=。4選手はアジア大会が開催されているジャカルタで、「JAPAN」のロゴが入った公式ウエアを着たまま深夜の歓楽街へ。日系人に声をかけられ、女性が接客する店を紹介された。その後、それぞれ女性とホテルに行ったという。

 日本バスケットボール協会・裁定委員会の委員長を務めた伊藤鉄男弁護士は「まだ若い選手。再起の道を閉ざしてはいけない。公式試合の出場権を剥奪することが相当だろう。一環して認めていますし、帰国間もなく記者会見して謝罪している状況が報道され、社会的制裁も受けている。1年程度が相当だろうと考えた」と、した。

 事態が発覚後、4人は緊急帰国。日本オリンピック委員会(JOC)が20日、日本選手団認定を取り消したことを発表した。その翌日、Bリーグの各チームは日本協会から正式な処分が科されるまで、当該の選手を謹慎させるとした。

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