大露羅、出た~!292.6キロ 角界史上初の290キロ超え!酷暑も落ちない食欲

 大相撲の現役力士の定期健康診断が27日、都内の両国国技館で行われ、ロシア出身で歴代最重量を誇る序二段12枚目・大露羅(おおろら、35)=山響=が体重292・6キロの新記録を計測した。昨夏の健診で元大関小錦の285キロを超え歴代最重量の288キロをマークしていたが、自らの記録を4・6キロも更新した。故北の湖理事長(元横綱)から『一番になれ!』と教えを受けた史上最大の巨漢力士。前人未到の300キロも近い!?

 健診の主役は横綱でも大関でもない。序二段の大露羅がバス、電車を乗り継ぎ、顔中に汗を光らせながら登場。日本相撲協会関係者、報道陣が体重計の周りに集結した。

 大注目の中、さあ計測。首をかしげた姿に一瞬、がっかりムードが漂ったものの、数値は何と「292・6キロ」。史上初の290キロ超えを果たした新記録にどよめきが広がった。

 自己新にも本人は不満げ。2日前、体重計に乗った際には「295キロ」をマークしたそうで、「もっといっていると思った。不思議。300キロは超えない」と残念がった。

 1年で4・6キロアップ。小錦を超え、歴代最重量となった昨夏の健診同様、前日の深夜におにぎりを食べた。昨夏は1個だったが、今回は2個をペロリ。「検査があると思い出したのは食べた後」と、酷暑の中でも落ちない食欲で着実に増量してきた。

 故北の湖親方(元横綱)にスカウトされ、ロシア出身初の力士として来日。長年、親方の付け人を務めた。恩師からは「何でも一番になれ、小錦を超えろ」と言われてきた。「さすがに超えないと思ったけど、何もしなくても超えてしまった」と、天国の師に応えた。

 「楽しいっすね、相撲取りじゃないとできない。横綱、大関は勝つこと。自分は体重で名前が永遠に残ればいい」。前人未到の300キロを視界に入れた。

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