タカマツペア銀メダルも光…高橋「最後まで打ち返せたのは進歩」

 「アジア大会・バドミントン」(27日、ジャカルタ)

 女子ダブルス決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(28)松友美佐紀(26)組(日本ユニシス)が、世界ランク3位のチェン・チンチェン、ジャ・イーファン組(中国)に0-2で敗れ、日本勢48年ぶりの金メダル獲得はならなかった。

 世界ランク3位の若手中国ペアに敗れたが、2人の表情はどこかすがすがしかった。「調子のいい相手にいいプレーを出せた。自分で言うのもアレですけど、お互い決勝にふさわしい試合ができた」(高橋)

 「久しぶりにいい試合ができた。悔しいけど楽しかった」(松友)

 相手はどんどん攻撃的に打ってきた。一方、タカマツも抜群の反応力とコンビネーションで応戦し、大接戦を演じた。第1ゲームは20-17まで持ち込みながらも、5連続失点で先取を許した。第2ゲームは一進一退の攻防を繰り広げたが、終盤に中国ペアに6連続失点し、一度は20-20に追いつきながらも競り負けた。

 高橋は「早めにリードしたところで勝ち切れなかったところが悔やまれる。でも4年前と違い、自分たちのプレーがすごく出せた」と満足感を口にし、「どんどん前に出てくる相手に対し、あきらめずに最後まで打ち返せたのは進歩。攻撃もレシーブも成長できている」と手応えを示した。

 日本バドミントン界初の金メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪後はモチベーションの維持に苦しんだ。今夏の世界選手権では、優勝した永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)、2位の福島由紀、広田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)ら日本の3ペアが表彰台に上る中、第一人者のタカマツは3回戦敗退となった。

 モヤモヤが残る中で臨んだ今大会は、団体戦の48年ぶりの制覇をけん引し、第一人者の健在を見せつけた。

 松友は「今大会はいい試合がたくさんできた。これからもこういう試合をたくさんしていって、成長していけたらいい」と光を見いだした様子だった。

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