体操・宮川、暴力行為の速見コーチに「パワハラされたと感じていません」

 体操の宮川紗江選手(セインツ体操クラブ)と代理人弁護士は21日、世界選手権代表候補を指導していた速見佑斗コーチが暴力行為があったとして日本体操協会から無期限での登録抹消、味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)での活動禁止の懲戒処分を受けたことに対して、事実と違うことなどがあると、宮川選手のコメントを含めFAXで発表した。また、20日に「無期限の登録抹消」を不服として東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行ったことも明らかにした。

 FAXは4枚で「日本体操協会による速見佑斗コーチへの懲戒処分について」と出し、(1)処分根拠、(2)処分執行のプロセスについて、(3)宮川選手の心情などがつづられていた。4枚目には、宮川選手の自筆でコメントが添えられていた。

 今回の速見コーチの処分に宮川選手はショックを受け、体操はおろか日常生活も普段通り過ごせない状況になっていたという。

 宮川選手のコメントは以下の通り。

 「私は8年間速見コーチと共にオリンピック金メダルを目標に毎日家族のサポートを受けながら信頼してコーチと頑張ってきました。金メダルという目標は、速見コーチとだからで、他のコーチとでは私の望む事ではないし、意味がありません。暴力は良くないことはわかっていますが、私は速見コーチに対して、パワハラされたと感じていませんし、今回のことも訴えたりもしていません。家族も同じです。報道の内容には真実ではない行き過ぎた内容もあり、私は不安と怒りで自分を保つのがやっとの状態です。 平成30年8月20日宮川紗江」

 日本体操協会は15日、選手指導時に速見コーチによる暴力行為の事実が判明したことから、倫理規定第3条(7)に示す違反行為と判断し、登録抹消、NTCでの活動禁止(出入り禁止)の懲戒処分を下したと発表していた。

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