桃田が金メダル、男子シングルス日本史上初の快挙
2枚
「バドミントン・世界選手権」(5日、南京)
日本男子シングルスでは五輪、世界選手権を通じて初となる決勝に進出した世界ランキング7位の桃田賢斗(23)=NTT東日本=が同3位の中国の石宇奇(22)をストレートで撃破し金メダルを獲得した。第1ゲームを21-11で先取、第2ゲームも21-13と圧勝した。
20-13で迎えたマッチポイント。ネットに当たったシャトルが相手コートに落ちると、桃田は小さくガッツポーズ。日本男子シングルス史上初めて、桃田が頂点を極めた。
幕切れはあっけなかったが、強さは際だった。ランキング上位の石を相手にした完全アウェーでの一戦で、縦横無尽にコートを駆けて石の放つスマッシュを拾いまくり、自らは確実に決めてポイントを稼いだ。終始ゲームのペースを握り、相手を圧倒して快挙を成し遂げた。
違法賭博問題による出場停止処分を経て、3年ぶりに出場となった世界選手権。準決勝ではマレーシアのリューを2-0で破って決勝進出を決めていた。頂点を狙う戦いへの挑戦権を得て「先輩たちが挑戦してきた歴史ある世界選手権で新しい記録に挑戦できることをうれしく思う」と話していた桃田。日本バドミントン界に新たな歴史を作った。