日本ボクシング連盟 掲載文書を訂正「会長としての私の責任」を削除

 助成金の不正流用や不正判定などの疑惑が出ている日本ボクシング連盟(山根明会長)に対し、都道府県連盟の幹部や元選手ら関係者333人がスポーツ庁や日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ協会などに郵送で提出した告発状に対して、日本連盟は1日、公式ホームページに“訂正”した「ご報告(2)」の文書を掲載した。

 成松大介選手へ240万円の助成金を他の2選手に分けたことについて「これは事実」とし、経緯などを説明。ただ、1度目に掲載された文章から「このことは会長としての私の責任であり、日本スポーツ振興センターやJOCに謝罪致します」の一文が削除された。

 連盟はこの日、森正耕太郎会長代行、吉森照夫副会長兼専務理事名義で、1度目の「ご報告(2)」を掲載。

 「1.成松大介選手の件」「2.国体の隔年開催について」「3.コーチ謝金の不正流用について」「4.不正審判の件」「5.会長接待の件」の5項目について説明。1の助成金の不正使用を認めて謝罪したが、「3」「4」「5」などには連盟の主張を持ち出し反論。「このような虚偽の説明に騙されないでください」や「告発側の言い分は、全く的を外れています」などと強く訴えた。

 しかし1時間も経たずに文書は取り下げられ、閲覧不能に。その後、差し替えられた文書が再び掲載された。騒動への対応に、日本連盟のドタバタぶりだけを強調する結果となった。

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