御嶽海が無傷10連勝!2差つけトップ独走 「大関」昇進確率100%

 「大相撲名古屋場所・10日目」(17日、ドルフィンズアリーナ)

 関脇御嶽海が平幕の輝を盤石に寄り切って10連勝に伸ばし、9場所連続10度目の三役で初めて2桁勝利を挙げた。1差で追っていた朝乃山が敗れたため、後続に2差をつけてトップを独走。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降、初日から10連勝以上した関脇は15人全員が大関以上になっており、大関昇進の確率は100%となった。2敗は朝乃山と栃煌山の平幕2人。大関高安は魁聖に屈し、3敗に後退した。

 御嶽海は巨漢・輝の当たりを受け止め、押し返した。一歩も下がらず圧力をかけて前進。浅いもろ差しで下から突き上げるように一気に寄った。初顔を4秒5で一蹴。「意地もあるしね。力の差を見せ付けられた」と、涼しい顔で言ってのけた。

 初日からの連勝は自己最多を更新する10に達した。2桁星は5度目ながら、過去9度の三役では9勝止まりだった。10度目の正直に「めっちゃうれしい。ようやくいった」と喜び爆発。はずみになるか?と問われると「あしたからクールダウン」と、とぼけた。

 3横綱、1大関が不在の中、独走態勢に入った。後続に2差。高安は3敗に後退した。「面白くしましょうよ。面白い方がいいでしょ」と、初Vへ本人が一番ビックリの展開になってきた。

 新年に定めた今年の目標「大関」も昇進確率100%だ。49年以降、初日から10連勝した関脇15人は全員が大関以上に昇進している。横綱9人を輩出した名門出羽海部屋の再建を託された25歳に追い風は吹いている。

 師匠の出羽海親方(元幕内小城乃花)は「俺の緊張感が(御嶽海に)伝わったらいけない」と、日に日にソワソワ。優勝制度が制定された1909年以降では80年初場所の横綱三重ノ海以来、38年ぶりとなる出羽海部屋通算50度目の賜杯へ一直線だ。

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