朝乃山5連勝!1敗守った自己最速勝ち越し決めた 平幕優勝へ吉兆データも後押し

 「大相撲名古屋場所・9日目」(16日、ドルフィンズアリーナ)

 西前頭13枚目の朝乃山が石浦を押し出し、5連勝で自己最速の勝ち越しを決めた。1敗をキープし、全勝の関脇御嶽海をただ一人、1差で追う。年6場所制となった1958年以降、名古屋場所の平幕優勝が5度ある中、3人が高砂部屋。吉兆データにも後押しされ「優勝を狙う」と宣言した。御嶽海は大翔丸を寄り切って単独トップを守った。平幕遠藤は豊山に敗れ、大関高安、平幕栃煌山とともに2敗で追う展開となった。

 朝乃山が、素早い小兵の石浦を速攻で料理した。当たって突き放して体ごとぶつかり吹っ飛ばした。右四つが絶対の武器ながら突き押しにも磨きがかかった。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)から「突っ張りを覚え、かち上げとか(幅を)広げない限り現状維持だぞ」と口酸っぱく受けた指導が生きた。本人は「勝ち越したのは迷いなく相撲が取れているから。一歩成長とか思うとテングになるのでやめます」と謙虚に笑った。

 自己最速9日目で勝ち越し、1差ピタリ。優勝争いは新入幕で10勝を挙げた昨年秋場所で経験している。一年前は「顔じゃない」と言ったが今回は違う。「名前が(優勝争いに)ずっと載るように。こういうチャンスはめったにない。ものにしたい」と意欲満々だ。

 年6場所制となった1958年以降、平幕優勝は18度あるが名古屋場所が最多の5度。そのうち富士錦、高見山、水戸泉と3人が高砂部屋だ。「(高砂の)歴史を僕が復活させましょう!優勝を狙う」と、猛暑の名古屋で熱くV宣言した。

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