栃ノ心が休場 13日に負傷の右足親指「痛い。ダメ」 痛み引けば再出場も

 「大相撲名古屋場所・7日目」(14日、ドルフィンズアリーナ)

 新大関栃ノ心が7日目から途中休場することが14日、決まった。13日の玉鷲戦で右足親指を負傷。この日朝の稽古に姿を見せ、状態を確認したが、痛みが強く、患部に力が入らず無念の決断をした。

 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「勝ち負けより相撲を取れる状態ではない」と残念がった。

 玉鷲に小手投げされ、落ちて踏ん張った際に右足親指が「外れた」と親方。詳しい診断結果はこれからながら、「骨折はしていない。外れたのは確か。(病院ではめてもらい)はまってはいるけど1回は外れたから。じん帯が切れているか、伸びているのか検査しないと。足の(親指の)裏が内出血して腫れている」と説明した。

 前夜、栃ノ心は「少々痛くても出る」と出場に意欲。3横綱全員が休場し大関の責任を果たす気でいた。しかし、「きのうより腫れている」と悪化。この日、朝稽古で四股を踏んだが「足が踏めない」と断念した。親方に「痛い。ダメ」と伝え、親方も了承した。

 親方は「先場所も右肩も股関節も治りきってなかったけど大関という目標でやっていた。今回は見るからに痛々しい。今朝までは出る気だったけどね。足の裏が盛り上がっている。責任感が強いし痛みに強い人が『相撲が取れない』と言って来た。相当痛いんだろう。名古屋の人に申し訳ない」とつらそうに話した。近日中に都内に戻り、精密検査を受けて今後は判断する。

 本人もショックをあらわ。「骨は大丈夫。じん帯が全部じゃないけどちょっと切れている。何日か冷やして何とか腫れが引けば」。痛みが引けば再出場の可能性はある。「相撲を取りたいけど変な相撲は取りたくない、今の状態では力が入らない。良くなれば出られれば出たい。ちょっと悔しいね」と話した。

 栃ノ心は初日から5連勝と好調でV争いをリードしていたが、前日、玉鷲に小手投げで屈し大関初黒星を喫していた。再出場がなければ来場所いきなりカド番となる。

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