阿部詩、五輪女王攻略に手応えアリ スペイン合宿から帰国「勝てる方向性見えた」

 柔道女子52キロ級で世界選手権(9月、バクー)代表に選ばれている阿部詩(うた、17)=兵庫・夙川学院高=が8日、スペインでの国際合宿を終えて羽田空港に帰国し「充実した合宿だった」と振り返った。

 各国代表が集う合宿では、リオデジャネイロ五輪金メダリストのケルメンディ(コソボ)も参加。2月の欧州合宿ではケルメンディが首を手術したばかりだったために手合わせは断られたが、今回はお互いに申し込み合う形で実戦形式の乱取りを2、3本行った。阿部は投げることはできなかったものの、互角には戦えたといい、「(相手は)まだ本調子ではないと思うけど、勝てる方向性は見えた」と手応えを口にした。

 圧倒的なパワーを誇る五輪女王に対し、「最初の攻める力がすごいけど、2分くらい耐えられれば自分の流れになる」と攻略の糸口をつかんだ阿部。相手のスタミナが落ちてくる後半に訪れるチャンスをモノにし、切れ味抜群の投げ技を狙いにいく。

 合宿を視察した増地克之監督も「阿部とケルメンディの乱取りはいい内容だった。(阿部が組み手で)いいところを持つと嫌がっていた」と明かし、「スピードを生かせば十分戦える」と太鼓判を押した。

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