桐生、100メートルに続きまさかの代表落ち「めちゃくちゃ残念」

 「陸上・日本選手権」(24日、維新みらいふスタジアム)

 ジャカルタ・アジア大会(8~9月)の代表選考会を兼ねて行われ、男子200メートルは昨夏のロンドン世界選手権400メートルリレー銅メダルメンバーの飯塚翔太(26)=ミズノ=が2年ぶり3度目の優勝を果たした。桐生祥秀(22)=日本生命=は4位に終わり、個人種目での代表入りは絶望的となった。

 感じている手応えと、伴わない結果。突きつけられた現実に、桐生は混乱しているように見えた。3位だった100メートルに続き、200メートルは4位。リレー代表入りは濃厚ながら、個人種目でのアジア大会代表入りを逃した。「ニコニコしているけど、内心はめちゃくちゃ残念」と、笑顔で悔しさを押し隠した。

 世界選手権、五輪のない中間年。さまざまなことを試している。一つは本能に頼らず「考えながら走る」こと。調整面でも6月に調子を落とした昨季の反省から、5月に始動し、今大会を目標に置いて仕上げてきた。

 ただ、歯車はかみ合わず、指摘される大舞台での“勝負弱さ”も払拭(ふっしょく)しきれない。「いつも勝負弱いと言われるけどしょうがない」。歴史を作った日本人初の9秒台男が、殻を破りきれないでいる。

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