レスリング伊藤が復活V!左アキレス腱断裂も…阪神・西岡励みに手術、リハビリ

 「レスリング・全日本選抜選手権」(15日、駒沢体育館)

 男女計8階級が行われ、女子65キロ級決勝は、プロ野球・阪神の熱烈なファンで、左足アキレス腱(けん)断裂を乗り越えた伊藤彩香(25)=東新住建=が、栄希和(24)=ジェイテクト=を8-4で破って優勝し、世界選手権(10月、ブダペスト)代表を決めるプレーオフに進出した。同76キロ級は、17年世界選手権銅メダルの皆川(旧姓鈴木)博恵(クリナップ)が階級区分変更前を合わせて7連覇。男子フリースタイル79キロ級は、階級を上げた高谷惣亮(ALSOK)が通算5度目の優勝を果たした。

 “虎党女子”伊藤が1年ぶりの復帰戦を飾った。17年優勝し、世界選手権の代表権を手にしながら、本番3週間前の8月に左アキレス腱を断裂。「ケガをした瞬間から、この大会で絶対優勝して復活しようと決めていた」と涙で声を震わせた。手術やリハビリを経て、半年後の3月から本格的な練習を再開していた。

 熱狂的な阪神ファンだった父の影響で、気づけば虎党と化していた。それだけに、同じ左アキレス腱断裂を乗り越えた西岡剛内野手にはシンパシーを感じずにはいられない。2016年7月20日の巨人戦で西岡が負傷した場面を甲子園球場で目撃しており、自身が負傷後「自分と重なる」と妙な縁を感じていた。

 西岡も手術、リハビリを経て、負傷から1年後に復帰。完全復活を目指す後ろ姿が「励みになった」という伊藤は、同じケガを経験したことで以前よりも応援熱が高まったという。「今は2軍にいるみたいなので、早く1軍に上がって活躍してほしい」とエールも送った。

 今大会、自身は7月のプレーオフで源平彩南(至学館大)に勝てば、再び世界切符を手にできる。「もう一度勝って、世界選手権に出るという強い気持ちで戦う」。“タテジマ模様”の不屈の魂で完全復活を誓った。

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