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野口啓代「一撃」連発 涙のV「自国で勝つ経験積みたかった」

 女子決勝で課題に挑む野口啓代
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 「スポーツクライミング・ボルダリングW杯」(3日、エスフォルタアリーナ八王子)

 女子は野口啓代(29)=TEAM au=が第3戦からの3連勝を果たした。野中生萌(同)は4戦連続の2位。6人による決勝では野口と野中が3完登で並んだが、完登に要したトライ数が少なかった野口の優勝となった。今季からW杯に参戦している16歳の伊藤ふたば(同)は初めて決勝に残って6位だった。男子は2016年総合王者の楢崎智亜(TEAM au)が2位、杉本怜(北海道連盟)が3位。ガブリエレ・モロニ(イタリア)が優勝した。

 一度も落ちずに課題(コース)を登り切る「一撃」を連発し、観客を何度も沸かせた。昨年2位だった野口は「東京五輪に向け、自国で勝つ経験を積みたかった。今年こそ優勝したいとずっと思っていた」。最後のホールド(突起物)を両手でがっちりつかむと、目からは涙があふれた。

 準決勝はノーミスで唯一の4完登と別次元の登りを披露。決勝も第1、4課題を一撃で仕留め、トライ数の少なさが勝因になった。離れたホールドに飛びついてつかむ力強さ。足の置き場がわずかなホールドで微妙に足の位置をずらし、次の一手に有利な体勢に持ち込む柔軟な身のこなし。オールラウンドな能力であらゆる壁に対応した。

 今季からの順位決定ルールでは完登に要したトライ数の少なさより「ゾーン(中間点にあるホールド)」と呼ばれるボーナスの獲得数が優先されるようになった。それでも「いろんな能力が必要なので、一回で登り切る技術は重要」とミスなしで課題を攻略する意義を強調する。

 総合優勝争いでトップに立ったが、頭の中にあるのは複合で争われる2年後の五輪だ。「早くリードやスピードを練習して、3種目できる選手になりたい」とさらなる進化を目指している。

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