日大・内田前監督、井上前コーチを除名 宮川選手は条件付き今年度出場資格停止

日大アメフット部の内田前監督と井上前コーチの処分内容を発表する関東学生連盟の柿沢理事長(撮影・中田匡峻)
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 アメリカンフットボールの定期戦で日大のDL選手が悪質な反則タックルで関学大のQB選手を負傷させた問題で、関東学生アメフット連盟は29日、都内で臨時理事会を開き、内田正人前監督、井上奨前コーチを事実上の永久追放にあたる「除名」とする処分内容を決めたと発表した。

 危険なタックルをした宮川泰介選手には「2018年度シーズン終了までの公式試合の出場資格停止」となったが、反省文を関東学連に提出し、規律委員会との面談で再発の危険が払しょくされたことが確認され、学連理事会で承認された場合に、出場資格停止が解除されることになった。森琢ヘッドコーチには「資格剥奪(登録の抹消)」が科された。

 チームは「2018年度シーズン終了まで公式試合の出場停止」となったが、(1)チームとして本件の原因究明を行い、それを踏まえて実効性のある再発防止作を策定・実施し、抜本的なチーム改革・組織改革を断行(2)その内容をチーム改善報告書として関東学連に提出(3)十分な改善がなされたことが検証委員会で確認され学連で、さらに学連理事会で承認されると出場資格停止は解除される。

 罰則規定には重い順番に、除名、資格剥奪、団体活動の無期限または一時的な停止、公式戦の出場停止などがある。

 5月6日に行われた関学大との定期戦で日大選手はプレーが終了した数秒後に後方から関学大QB選手にタックルをし、負傷させた。この際に、事前に内田前監督や井上前コーチからけがをさせることを意図した指示があったかどうかに焦点が当てられていた。

 タックルを実行した選手は、指導者からの指示があった、内田前監督、井上前コーチは、「QBをつぶせ」という指示はしたもののけがをさせることを意図したものではないと、それぞれ記者会見で食い違う主張をしていた。

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