八木かなえが4連覇 自己新失敗も手応え、世界選手権目標「トータル200キロ」

 「重量挙げ・全日本選手権」(25日、いしかわ総合SC)

 女子48キロ級はロンドン五輪銀メダル、リオ五輪銅メダルの三宅宏実(32)=いちご=がスナッチ78キロ、ジャーク103キロのトータル181キロで4度目の優勝を決めた。53キロ級を含めると11度目の日本一。53キロ級はロンドン、リオ両五輪代表の八木かなえ(ALSOK)が4連覇した。男子62キロ級はリオ五輪56キロ級代表の高尾宏明(自衛隊)がスナッチ127キロ、ジャーク156キロのトータル283キロをマークし、この階級では初制覇。17年の世界選手権2位で5連覇を狙った糸数陽一(警視庁)は1キロ差の2位だった。

 八木は4連覇に「ほっとしました」と控えめに笑った。「スナッチが良かった」と言ったように2回目で86キロを成功。自己新記録となる3回目の88キロには失敗したが、手応えをつかんだようだ。最近は大きなけがが少なく、練習で「80キロ以上をコンスタントに触れている」のが好結果の要因。今回は合計194キロだったが、秋の世界選手権では「トータル200キロ」を目標に掲げた。

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