日大選手22日会見で主張へ 悪質タックルは内田監督&コーチから「指示あった」

 アメリカンフットボールの悪質反則問題で、関学大の選手を負傷させた日大の選手が22日に都内で記者会見を行い、内田正人前監督とコーチの指示に基づいて反則をしたと主張することが分かった。関係者が21日、明らかにした。またこの日、被害届が出されたことを受け、日大は「真摯(しんし)に受け止め、日本大学として第三者による委員会を設けて原因の究明に取り組む」と声明を発表した。

 事態が大きく動きそうだ。悪質な反則行為を行った日大選手が22日に記者会見し、事実関係を説明する。関係者によれば、内田監督とコーチの指示に基づいて反則をしたと主張する見込みで、問題が起きた経緯の詳細が見えてきそうだ。

 同選手は6日の試合で、パスを終えて無防備な関学大クオーターバックに背後から激しくタックルし負傷させた。内田監督は「全ての責任は私にある」と19日に引責辞任を表明(同日付で辞任届受理)したが、反則行為を命じたか否かについては言及を避けている。

 日大は、15日付の関学大への回答書で「指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きたことが問題の本質」と監督から指示があったことは認めていない。詳細な経緯は24日をめどに再回答するとしている。

 被害届が出されたことを受け、日大は声明を発表した。「被害を受けられた選手に心より謝罪とお見舞いを申し上げます」と陳謝すると同時に、学内で第三者委員会を設置すると明記。「原因の究明に取り組む」とした。

 一歩間違えば命に関わるような重大事故だっただけに社会的関心も大きく、真相究明が急務だ。当該選手が蛮行をせざるを得ない背景に何があったのか。重要なカギを握る当事者の発言に注目が集まる。

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