桐生祥秀 社会人デビューは5位 土江コーチ「お灸を据えてもらった」

社会人初レースを終えた桐生祥秀=エコパスタジアム
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 「陸上・静岡国際」(3日、エコパスタジアム)

 男子200メートル決勝が行われ、昨年100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(22)=日本生命=は社会人デビュー戦となったが、自己ベスト(20秒41)を大きく下回る21秒13(追い風0・3メートル)で5位に終わり、ほろ苦い結果となった。

 新しい日本生命の赤いユニホームで挑み、前半から攻めていったが、コーナーから一気に失速。9秒台男のまさかの完敗に、会場からは大きなため息が起こった。数日前からのど風邪を患い、呼吸がしづらい状態だったが「途中までいい流れだと思ったけど、そっからがヤバかった。呼吸ができなくなって、ビックリするぐらい失速した。社会人になって初めてのレースで、子供たちの声援にも応えられなかった。残念」と、唇を噛みしめた。9秒台を出した昨年の9月の日本インカレ以来の個人のレース。「レース前も集中しきれなかった。鼻歌を歌ったりしていたので」と、レース勘を欠いたのも影響した。

 土江コーチは体調不良の影響については「理由というか、そういう問題でもない」とし、「まだまだ桐生の走りじゃない。課題しかない。いいお灸を据えてもらった。記録(9秒98)を出して、浮き足立っているところがあったのかもしれない。出直します」と、結果を受け止めた。

 次戦はダイヤモンドリーグ上海大会(12日)で、本職100メートルの初戦を迎える。桐生は「自分の得意な距離で結果を残したい」と、前を向いた。

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