土俵「女人禁制」は継続協議 「緊急事態は例外」を確認 大相撲・緊急理事会

 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で「土俵と女性について」を議案とし緊急理事会を開いた。約1時間の会議で出た意見を集約し八角理事長(元横綱北勝海)が談話を発表。春巡業で議論となった土俵の「女人禁制」に関し、今後も継続協議することとなった。

 「私どもに時間を与えていただきたくお願い申し上げます」とし、アンケート調査などを行い、外部の意見も聞いた上で結論を出す考えだ。一方で、緊急事態には「女人禁制」の例外として土俵に女性が上がれるとの見解も示した。

 6日、宝塚市での春巡業では土俵上でのあいさつを拒まれた女性市長が「男女差別」と訴え協会に要望書を出した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「何百年も続くものに結論を出すには時間がかかる。まずは第一歩」と理解を求めた。

 さらに「ちびっ子相撲」に関しては「一時休止」を決めた。春巡業でケガをした男児の両親から訴えが2件あった。これを重く見て開催を白紙に戻す。

 次の夏巡業までは3カ月あり、その間に根本から見直す。「議論が煮つまらないと再開は難しい」と同部長。再開は安全な方法を徹底してから判断する意向で、女児の参加も再検討していく。

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